“腰痛で悩んでいる”
“背中にあてるクッションの位置が分からない”
“楽に座りたい”
こうしたお悩みがある方へ。
✔当記事の内容
・椅子に座るときの背中のクッションの位置
・どんなクッションを選べばいいのか
私は病院にて、姿勢不良の患者様の座位保持(座っている姿勢を保持すること)に携わっている経験がございます。
また医療国家資格を所持しており、大学院では人の動きの研究をしていました。
私は物と人を繋げるプロです。
腰痛やクッションの位置でお悩みの方は、ぜひ当記事を参考にして頂ければと思います。
椅子に座るときの背中のクッションの位置
腰痛持ちの方や、座っていると疲れてしまう方が当記事を読んでいるかと思います。
こうした方には、背中にクッションを入れることをおすすめします。
そして椅子に関するクッションは大きく分けると、
『最初から椅子にセットで付属しているクッション』
『付属でないクッション』
の2つがあると思います。
ですが、どちらのタイプでも当て方の気を付けるポイントは共通しております。
クッションを腰に当てるのは△【骨盤が◎】
クッションを腰の湾曲に合わせてあてていませんか?それは満点ではありません。
椅子に座るときクッションは、骨盤にあてましょう。
椅子に座っていると、重力によりまずお尻の骨(骨盤)に力が加わります。
そのため、骨盤がしっかり支えられていないと、腰の骨(腰椎)を支えることはできないのです。
これは家を建てる時と一緒で、土台の地面がしっかりしていないと、その上の家は安定しません。
骨盤の支え方は『後上腸骨棘(こうじょうちょうこつきょく)』に当てることです。
これは骨盤の後ろの上の部分のことです。
ウエストの少し下あたりにありますので、ウエストを基準にして少し下の位置にクッションをセットすれば大丈夫です。
この後上腸骨棘を支えることで骨盤が起き、腰椎も楽な姿勢に保つことができます。
一番にしっかりと支えるべきは骨盤です。
腰椎の支えは、あくまでサブだと考えてください。
“私はクッションを腰だけに当てていますが楽ですよ?”という方もいらっしゃると思います。
これはあなたの腰の湾曲とクッション、そして椅子の形状が偶然マッチしていることが考えられます。
こうした場合は腰にだけあてるのを継続しても大丈夫ですが、良ければ一度骨盤にもあてて試してみてください。
もっと楽になる可能性があります。
そのため、椅子に座るときクッションは骨盤(上後腸骨棘)にあてましょう。
これは、椅子に付属しているクッションでも、付属していないクッションでも同じです。
どんなクッションを選べばいいのか
クッションの購入を考えられている方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしてください。
クッションにもいろいろ種類がありますが、気を付けるべき点がいくつかあります。
過度な腰のみのサポートは要注意
過度に腰のみをサポートするような凸形状があるクッションは、要注意です。
それは、骨盤が起きすぎてしまったり、腰椎の前弯がきつくなったり、加えて骨盤が安定せずに逆効果になってしまう場合があるからです。
もしすでにそういった商品を使っていて、いまだに腰痛で悩まれている方は、腰のサポートの下にタオルやクッションを入れて骨盤も一緒に支えてあげると、楽になるケースが多くございます。
過度な腰のみ凸形状のクッションは、腰痛に逆効果になる可能性が高いです。
腰だけでなく骨盤までサポートするクッションが◎
腰だけでなく骨盤までサポートするクッションが、Goodです。
骨盤にてメインに支えて、腰はサブで添えるだけぐらいが良いです。
それは、座ってすぐに影響を受けるのは骨盤の姿勢だからです。
骨盤の姿勢が崩れると、腰椎の弯曲にも大きく影響してしまいます。
そのため、腰だけサポートするようなクッションは選択しないほうが無難です。
腰だけでなく、骨盤もしっかりサポートするタイプのクッションを選択することをオススメします。
まとめ
長時間のデスクワークによる腰痛などでお悩みの方は、クッションを使うことをおすすめします。
クッションは腰ではなく、骨盤の上の方(上後腸骨棘)をメインで支えるようにあててみてください。
クッションを選ぶ際には、腰だけでなく骨盤もしっかりサポートするものを選ぶとよいと思います。
当記事が、あなたのお悩みの解消の手助けになれば幸いです。